買わない理由

『おいらに関していえば、落ちたら、逆にそれはチャンスをもらえたって思う。そこからはい上がっていく底力みたいなのはあるつもり。どんな状況に立たされてもやり直せる自信はある。』
矢口真里「おいら」

最近思うのは、ヲタとして何を信じるか?ってこと。


先週の「音楽戦士」を見て、最近肩が凝るとか突然獣のように叫ぶ矢口というエピソードを信じるか、気力の漲った矢口本人の姿を信じるか。


ハローマゲドン直後のラジオで「やっぱり寂しい」とアイドルとして言えるギリギリの本心を語った矢口か、「矢口さんらしい潔い決断だと思います」という誰かの作ったテンプレを繰り返すメンバーか。


矢口は以前からモーニング娘。をやめたがっていたという怪しげな噂か、矢口は以前からモーニング娘。のために事務所に陳情をしていて事務所から煙たがられていたという怪しげな噂か。




俺は「おいら」で逆境に遭っても負けない自信を見せてくれた矢口が、たかがフライデーされたぐらいで、自分からモーニング娘。をやめるわけがないと信じている。




矢口を失い危機的状況にあるモーニング娘。メンバーを応援したい、メンバーを安心させたい、だから買う。
その行動は間違いではないのだろう。

しかし、テンプレを強要されるような今の環境をヲタとしてなんとかしてあげたい、だから事務所にNOと態度で示す。
これも間違いではないと俺は信じている。




キャラ&メル」初日の記者会見であやや熱愛報道について感想を求められたののさんは「ちょっとうらやましい」と語ったという。ほんの一ヶ月かそこら前と比べても、ちょっとしたホンネを許す余裕すらない今のハロプロは異常だと俺は感じる。


今、モーニング娘。ハロー!プロジェクトは危機的な状況にあると思う。しかしそれは、ハロプロが矢口という大きな支柱を失ったことだけでなく、7年間モーニング娘。ハロプロのために身を粉にして働いてきた矢口ですら些細なミスであっさりクビを切られる(切らされる)という"恐怖政治"が敷かれていることである。良く言えばミラクル・悪く言えば失言や失敗に事欠かないののさん加護ちゃんなんか、ある日突然粛清されるなんてことが何時起こってもおかしくはない。今のハロプロならば。



大阪 恋の歌」が2年ぶりにオリコンで1位になるかもしれないというが、正直、この曲だけは「売れて」欲しくなかった。
(4/26の日記にも書いたとおり個人的にはこの曲は嫌いではないが)楽曲的に決して良い出来ではないこの曲が売れてしまったら、過激な話題を提供すればする程売れると、矢口をクビにして正解だったと、矢口をクビにした"誰か"が判断するだろうから。やはり向こうは商売だから数字が全てでしょ?このCDを買ったヲタそれぞれの複雑な心情なんて、誰も酌量してくれない。


ハロプロメンバーを応援し安心させてあげたいのなら、自分が矢口のように不条理な目に遭ったとしても不条理に対してはっきりとNOと言い最期まで自分を擁護してくれるヲタがいる、ということをを見せてあげることだろう。

今、CDやらグッズやらを買うことは、回りまわってハロプロメンバーの足元を危うくするんじゃないか?俺はそう思っている。だから、買わないという選択をした。


ヲタにとってCDとかグッズは単なるモノではないから、ヲタとしてそれらを欲しい気持ちは強くある。昨日も、今売りの「ザ・テレビジョン」をコンビニで立ち読みしてて特製カレンダーが目に飛び込んできたときは卒倒しそうになった。しかし買わなかった。もちろん、「ザ・テレビジョン」という雑誌自体はハロプロと関係がない。でも、ここで買ってしまったら何かに負ける気がしたから、血を吐く思いで我慢した。




依然、本当のことは分からないままだ。ヲタの間にはいろんな考え方があるだろうし、その中で俺の考えやハンストという行動はピントが外れているかもしれない。電波野郎と馬鹿にする奴もいるかもしれない。

俺自身、こんなことで何か変わるなんてこれっぽっちも思っていない。ぶっちゃけ自己満足にすらならない。もっと良い方法があったらさっさと乗り換えたいとも思っている。ただ、今は何か行動を起こす時だと思うのだがこれといった方法が見つからないから、俺は俺なりに考え行動していこうと思う。ハロプロのために本気で馬鹿になってやるさ。