ハロプロ楽曲大賞2004

11/23の日記で自分なりの候補曲を出したハロプロ楽曲大賞2004ですが、今回は楽曲自体の良さを中心にまとめることができました。(http://coimbra.on.arena.ne.jp/prse/ii/archive/mm/3rd_hlpr_award2004/)



■楽曲部門
2004年は、マーケットとしては完全にヲタ向け商売に成り下がってしまったのですが、そんな中でも地道に良い仕事を積み重ねようとする姿勢も感じられたという意味で、暗闇にかすかな光を感じるような一年だったと思います。


そうした現状を踏まえたうえで、今後の展開に繋がる可能性に着目して5曲を選びました。




1位:ロボキッス 3pt(楽曲・のの)
歌だけでなく演技にも抜群の才能を示す辻希美加護亜依の現在の魅力を詰め込んだ珠玉の一曲。


楽曲的には、短いBメロが予定調和なPPPHを差し挟むことを拒否し、キャッチーな(しかし、ある意味ありふれた感もする)サビの後、Aメロのスキャットで締めるという、少しヒネリが利いた作りが秀逸。


加えて、イントロからアウトロまで一瞬たりとも目が離せないコミカルで可愛らしい振り付けも素晴らしい。尻尾まで餡子の詰まったタイヤキみたいだ。敢えて難を言えば、少し詰め込み過ぎな感じがすることか。


次の曲でも、もっと凄いのを期待しています。



1位:涙が止まらない放課後 3pt(楽曲)
普通に歌って音程もリズム感も怪しいメンバーに、だったら最初から音程もリズムも不安定な曲を作って歌わせてしまえ!という、この曲の実験精神を高く評価する。


あと、実は詞が素晴らしい。「学校が違う二人はロミオとジュリエット」という70年代少女漫画チックな古典的フレーズと「恥ずすぎる」という現代若者的な崩れた言葉を並べることで生じる落差感は正直凄い!詞と曲の座りの良さでも近年のハロー楽曲の中ではピカ一。



3位:あなたなしでは生きてゆけない 2pt(楽曲・リミックス)
一昨年ぐらいからつんくPが無闇に拘っていたR&B風歌謡曲の一つの到達点。


音数の少ないクールなトラックと、そこに絡む背伸びしたい年頃の少女たちの歌声が、危うさや儚さを感じさせる。"音のすき間"が秀逸な作りなのだが、そこに在野のリミキサーがつけ入る隙を見出したりもした。



4位:奇跡の香りダンス。 1pt(爆音)
この一年の間に爆音系イベントと歴史あるJ-POPイベントとの相互交流が盛んとなったためか、以前と比べると爆音での振りコピ人口が増えたように思えます。そんなイベント状況を象徴する曲として。いや、俺は踊らない人なんだけどロボットダンスが見てて楽しそうだったんでね。



4位:乙女の携帯電話の秘密 1pt(楽曲・のの)
プッチモニ「DREAM & KISS」あたりから「ロボキッス」まで、地下水脈のように連綿と続くハロプロ歌謡テクノ路線の隠れた名曲なのだが。。。

携帯電話や電子メールの普及により人間同士のコミュニケーションが希薄となってきたとかなんとか、三流評論家の神経レベルの放談を鼻で笑うかのような歌詞の世界観は、しかしやはりどこか薄っぺらで、それはある意味、思春期を芸能界という異界で過ごした辻・加護の人間性をも照射している、そんな風に感じられて仕方がない。




■PV部門
ぶっちゃけ、PVってあまり見てないんですが。PVは宣伝用ビデオなので、売りたい歌い手の魅力とかが表現されている筈。そんな視点から順位をつけてみました。(つまり、単純に萌えた順、てことです。)



1位:女子かしまし物語 3pt
狭いとこにたくさんの女の子をぎゅうぎゅう詰め込みました、という映像がモーニング娘。らしい力強さに繋がったと思います。



2位:さくら満開 2pt
遊郭風のセットとかカメラ目線で何かを噛む仕草とか、エロス満開。お大尽になったら遊びに行きたい。



3位:恋のバカンス 1pt
空を指差してテヘエって笑う、その馬鹿っぽい顔が頭から離れてくれません!




■推しメン部門
辻希美
先日のうたばんを見て、改めてののさんに惚れなおしました。ちょう天才!