惜しい惜しいな。もうちょっと!

さくら組さくら満開」、おとめ組「友情〜心のブスにはならねえ!〜」、ソニン「ほんとはね」を購入。


「ほんとはね」は正直、卑怯だと思った。なんか、人の弱いところ突いてきやがる。

より子の原曲を聴いてないんでアレだけど、素直に良い曲だと思う。変拍子や転調が結構あったりするけどイヤらしくなく、むしろ気持ち良いし。

それにソニンの空虚な歌唱もイイ。ソニンを触媒に、聴く者がそれぞれの想いを曲に重ねることができる。結果的に歌に深味を感じさせる。

惜しいのは、ピアノ伴奏で卒業っぽい歌を歌ってた森山なんとかが先にブレイクしていること。去年の今頃にこれが出てたらマジでミリオンとかいってたと思う。


さくら満開」は和風中華料理みたいな、出鱈目なエキゾチックさが良い。ただ、「HEY×3」で見たときには音数少なめに感じたけどCDで聴くとやっぱ色々鳴ってますね。

残念なのは、折角の三線や古箏の音が電子音の陰に隠れてしまっていること。もう少し音が整理されてたら、もっと求心力が強くなったと思う。


「友情〜心のブスにはならなねえ!〜」はCDでフルで聴いてみて納得。ビートロック的なグルーヴはやはり気持ち良いですわ。

曲の展開も練れてるし、


  負けねえ 絶対、負けねえ
  錦飾る日まで
  負けやしねえ


という野良犬的かつ成り上がり礼讃な歌詞は藤本と田中を擁するおとめ組ならでは。


残念なのはこれが7人編成のボーカルグループの曲である、ということ。生バンドをバックにライブ!、みたいなシチュエーションならまだしも、実際のライブやTV収録では間違い無くカラオケ。折角の曲がホント勿体無い。


あと、ジャケット写真の辻ちゃんの表情が自信に溢れていて素晴らしいです。力強くてホントに良いカオしてます。

ただ、表・裏・内ジャケットと、全て同じ角度で同じカオなのが気になります。表情豊かな辻ちゃんらしくないというか。


本当に残念だったのは、おとめ・さくら共にC/W曲がダメダメだったこと。


「サマナイ」と「DHOM(←この略称を使うのも久しぶり!)」は娘。の上昇期の頃の曲。色物とか企画モノとか一発屋とか言われながらも、真摯に歌に向き合う中で生まれた娘。のマイルストーンのような曲。

「ミラクルナイト」は娘。の絶頂期の頃の曲。安倍・後藤による最強のツインヴォーカル、中澤の強力なリーダーシップ、辻・加護の止まらない暴走(W)という当時の輝きやら勢いやらを圧縮して詰めこんだ曲。


なんというか、単純に歌の上手い・下手とかアレンジの良い・悪いではないですよ。きっと。