Don’t trust anyone over 30

1986年9月。大学生になって最初の夏休み。
俺は、サークル合宿で左目を怪我してしまい、実家で静養生活を送っていた。


とにかく片目が見えないんで本を読むこともTVを見ることも叶わず、楽しみといえば音楽を聴くことだけ。


布団の中で失明の恐怖に震えながら、来る日も来る日も、学生寮の先輩からダビングさせてもらった2本のテープを、繰り返し繰り返し聴いていた。


1本のテープには、おニャン子クラブの『PANIC THE WORLD』が、もう1本にはうしろ指さされ組の『ふ・わ・ふ・ら』が入っていた。


おニャン子が歌う「終わらない夏休み」というフレーズを聴きながら、夏休みが明けてキャンパスに戻る日をひたすら願った、あの夏の日。


別冊宝島907 おニャン子クラブと永遠のグループアイドル』を読んで、当時(19歳・童貞)を懐かしく思い出したりした。


あれだけ繰り返し聴いたテープも何時の間にか紛失してしまい、彼女達の歌声も記憶の彼方。なのですが、この2枚、もし機会があったら是非聴いてみて下さい。割と名盤。


『Panic〜』なら、例の「夏休みは終わらない」はもちろん、「乙女心の自由形」とか「避暑地の森の天使達」が、『ふ・わ・ふ・ら』は、全曲オススメ。


ただねえ。この2枚、俺も中古屋で探してるんだけど、マジで見つからないんだよね。

 


え、と。
あの方について「何か情報あるのか!」とか期待してこの日記にたどりついた皆様。


申し訳ない。情報ないです。あと、敢えて言及もしてません。


“居ない”ことにより常に私達に存在を感じさせる、という意味であの方は今でも、あのユニットの一員なのかも知れません。

と、分かったような分からないような言葉でお茶を濁しますが、どうか察してやってください。お願いします。